48歳の目覚め│西山繭子の「女子力って何ですか?」

西山繭子の「女子力って何ですか?」

Writer

西山繭子

#297

48歳の目覚め

2026-08-24 14:10:00

「今夜も東京は熱帯夜となりそうです」という気象予報士の言葉に「あらやだ、ちゃんと眠れるかしら」と不安を覚えながらも、蓋を開ければエアコンをつけずに9時間半ぶっ通しで寝ていた私。ここまでくると、どこか身体がおかしいのではと心配になります。今は就寝時にもエアコンをつけることが推奨されているので、私も床に入る前はそのようにしています。ただし28度設定。そして、ここ数年のお買い物ベスト3のうちの1つであるバルミューダの扇風機を最弱にして3時間で切タイマーの設定にします。その環境のなか、しばらくベッドで読書をするのが常なのですが、10分もすると寒くなってエアコンを消してしまいます。そして就寝。朝までぐっすり。この夏はずっとこんな感じです。専門家によるとエアコンなしでの睡眠は、質が悪く疲労が残る等のリスクしかないとのことですが、私自身はそのようなことをまったく感じません。ぐっすり&すっきりでお肌ツヤツヤ。健康な遺伝子を授けてくれた両親に感謝です。そして、ぐっすり&すっきりも大切ですが、お肌ツヤツヤというのがここ最近の私にはとっても重要。なぜならば西山繭子、48歳にして美容に目覚めてしまったからです。
 そうなったのはもちろん7月に訪れた韓国の影響です(295回『韓国視察』参照)。韓国の人は肌が綺麗とよく言われますが、その話題になると、少し前までの私は「その理由はキムチ。1も2もなくキムチ」という持論を展開していました。なぜならその昔、透き通るような肌をした韓国人の友人に「化粧品何使ってるの?」と尋ねたところ「資生堂一択。韓国の化粧品は信用できない」と言っていたからです。その友人とソウルの居酒屋で飲んでいた時、客同士が殴り合いの喧嘩を始め、それを店長がテーブルの上に乗って大声で怒鳴りながら仲裁するという映画のような出来事がありました。驚いている私に「よくある。韓国人は頭がおかしいから」と平然と言ってのける友人。その数時間後、私たちをしつこくナンパしてきた男たちに対して、今度は彼女が怒鳴り散らしていました。韓国語なので何を言っているかはわかりませんでしたが、1晩に2回も怒鳴り声をあげる人を見て、本当に「よくある」のだなと思った次第です。もしかしたら鬱積を溜めないというのも美しさの理由の1つかもしれませんね。それから20年の時を経て、彼女が今でも資生堂一択かはわかりませんが、その間に韓国の化粧品は目覚ましい進化を遂げました。先日の韓国視察で訪れたオリーブヤングでは、世界各国から訪れている観光客がこぞって爆買いをしていました。韓国コスメの人気の高さをうかがえます。私もGoogle翻訳を使いながら効果や成分を調べ、あれも気になるこれも気になるとなったのですが「でも一気に買っても使いきれないよなあ」と冷静になり、ToriddenのシートマスクとWELLAGEの美容液を1つ購入するにとどまりました。シートマスクは日本の薬局でも購入できる定番商品なので説明不要と思いますが、溺死するかもと危惧するほどに美容液がヒタヒタです。普段は100枚で2980円のシートマスクを使っているので、単価が10倍も変わるともれなく10倍効いているような気がしてきます。美容液の方は新大久保のアカスリの帰り道に入った店で、韓国人のおばちゃんが「これはヒアルロン酸が100%なのよ」とツヤツヤの肌でお薦めしていた商品。同じような人気商品がAunaやIsntreeにありますが、明洞のオリーブヤングで「あ、おばちゃんが薦めていたやつだ」と何となく縁を感じて購入。こちらもまあ効いているよういないような。美容に目覚めたというわりには、先ほどからぼんやりとした感想しか述べていない私。でも目覚めてはいるんです。数年前に事務所の社長からクリスマスプレゼントでいただき、数回の使用ののちしばらく放置されていたパナソニックの美顔器も今ではフル稼働。美肌のためには頭皮もねということで、同じくしばらく放置されていたアデランス社のスパニストも数年ぶりに起動。先週は脱毛で通っているサロンで新しく始めたというセラピールなる施術も受けてきました。ね?目覚めていますでしょ?ただ、ここで1つ言いたいのは48歳のおばばの肌がちょっとやそっとで劇的に変わることはないのです。劇的に変えるのであればやはりそこは美容医療の力を借りることになります。でもなあ、韓国の美容クリニックで薦められたリジュランもジュべルックも痛そうなんだよなあ。美は痛みを伴うと言いますが、まーたん痛いの嫌い。ということで、今はこつこつ日々のスキンケアに励みます。写真はクッションファンデを愛用しているクレ・ド・ポー。このロゴを見て私の義兄は「デー、デー、ピーウ?」と言っていました。順調におじさんになっていて嬉しいです。

image2

2026.8.24 配信

最近のコラム

西山繭子さんINFORMATION

日本の女優、作家。東京都出身。
大学在学中の1997年、UHA味覚糖「おさつどきっ」のCMでデビュー。
テレビドラマを始め、女優として活動。
最近は小説やテレビドラマの脚本執筆など、活動の幅を広げている。
著書に『色鉛筆専門店』『しょーとほーぷ』『ワクちん』『バンクーバーの朝日』などがある。

オフィシャルサイト→FLaMme official website