日々勉強│西山繭子の「女子力って何ですか?」

西山繭子の「女子力って何ですか?」

Writer

西山繭子

#289

日々勉強

2026-04-27 11:51:00

 私は毎朝自家製の甘酒を飲んでいます。もう2年くらいになりますでしょうか。飲む点滴との異名をもつ甘酒。劇的な効果を感じているわけではありませんが、飲まないよりはきっと良いのだろうという感じで続けています。その甘酒作りに欠かせない米麹はオンラインで購入しており、先日も以前に購入したことのある店のものを取り寄せ、甘酒を作りました。私のレシピは炊き立てのお米112g、米麹70g、水180㏄という分量。1週間で飲み切るのにちょうどよい出来上がり量になります。これを発酵器にかけて60度で6時間。美味しい甘酒の完成です。ところが、この日は味見をしてみるとまったく甘さがありません。あれ?分量を間違えたかな?最近、春でぼーっとしていることが多いので、まずは自分を疑います。翌日、再度米を炊いてきっちりと分量を量り発酵器にイン。しかし結果は変わらず。発酵器とキッチンスケールの故障も考えたのですがChatGPTに相談したところ、麹が古く酵素の働きが弱っている可能性が大きいとのこと。お人好しの私は、そんな米麹を店が売るだろうかと疑いつつも、他店のものを購入して再々度甘酒を作りました。そしたらきちんと出来ましたね、美味しい甘酒が。オンラインでは良い口コミの方が圧倒的に多いお店だったので、運が悪かったのかなあと思います。ハワイでの某予約サイトに引き続き勉強になりました。
 前回のコラムを読んだ友人から「ハワイに行けるなんてお金持ち!」と言われたのですが、相変わらず築29年の1Kに暮らしておりますので、決してお金持ちではありません。でもハワイに行けるぐらいですから貧乏でもありません。何しろ会社員をやりながら、撮影に行って原稿を書いて、父の仕事に関する業務もやってと日々働いておりますから、それなりに自由に使えるお金はあります。確かにハワイの物価は恐ろしく高いです。ホテルトラブルで仕方なく泊まった四つ星ホテルで迎えた朝、バルコニー付きの部屋なんてもう二度と泊まることはないであろうと、スーパーでフルーツとヨーグルトを買って来て海を眺めながら食べました。まるで貴族のような気分でしたが、後にカードの明細を見たところフルーツとヨーグルトで2180円でした。買ったのがABCストア(10m毎に1店舗あるハワイのコンビニ)なので割高とはいえ、食料品は大手スーパーのウォルマートでも高かったです。それでも地元の人たちは、大きなショッピングカートにぼんぼんと商品を投げ入れているのですよ。物価が高い分、賃金もそれなりになんでしょうけど、ここで生活できるって凄いなあと尊敬の念。地元スーパーでさえそんな調子ですからワイキキのレストランでの食事なんて、どれほどかかるのでしょうか。ハワイに行って来たばかりだというのに、私がそれを知らないのは今回の旅で一度も外食をしなかったからです。これは節約のために我慢をしたとかではなく、ただただ面倒くさかったから。メニューを読むのも、店員とのやり取りも、チップの計算も、英語が流暢ではない私にとってはすべてが面倒くさい。のんびりしたくてハワイに行っているのに、わざわざ面倒くさいことはしたくないんですよね。どこまでもノーストレスを追い求めるハワイです。ですから日本から持って行ったさとうのごはん、納豆、味噌汁をメインに、スーパーで買った卵とりんごでバランスを補い、気が向いたらポキやサラダを買ったりとそんな感じでした。旅先ではその日の夜に1日の支出を記録しているのですが、今回は1ドルも使わなかった日すらあったので、私のハワイ旅はあまりお金がかかりません。航空券もタイムセールで10万円でしたし、ホテルも1泊2万円ほど。それぐらいであれば脱税しなくてもハワイに行けるんですよね。何しろ一番長く時間を過ごした海はタダですから。あ、でも日本より安いものもありました。それは絵葉書です。1枚39セントで、3枚買えば1ドルとさらにお得。旅先から送る絵葉書にはちょっとこだわりがありまして、ザ・観光地というような風景写真のものが好ましいです。しかし昨今、どこに行ってもこれがなかなか見つからない。2年前はワイキキのローソンにあったのですが、もう置いていませんでした。やっと見つけたのはアラモアナショッピングセンター内のABCストア。誰にも見向きもされず隅に追いやられた絵葉書たち。そこからひときわザ・観光地のものを選び母に送ったのですが、何と2年前に送った絵葉書と同じものでした。何しろ選択肢が少ないものですから。しかし、母曰く「さらに色褪せていて違うものみたいだから大丈夫」だそうで、こうなったら次回も同じものを送ろうとさえ思いました。写真はハワイの部屋でお湯を沸かしているところです。備え付けの調理器具が、この小さなフライパンと馬鹿デカいパスタ鍋というバランスの悪さで、まあお湯を沸かすならこちらの方が良かろうと思い至りました。次に泊まる時はマルチポットを持って行こうと思います。これもまた勉強。

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2026.4.27 配信

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西山繭子さんINFORMATION

日本の女優、作家。東京都出身。
大学在学中の1997年、UHA味覚糖「おさつどきっ」のCMでデビュー。
テレビドラマを始め、女優として活動。
最近は小説やテレビドラマの脚本執筆など、活動の幅を広げている。
著書に『色鉛筆専門店』『しょーとほーぷ』『ワクちん』『バンクーバーの朝日』などがある。

オフィシャルサイト→FLaMme official website